20代でマイホームを持つのは難しい?無理なくローンを組むためのコツとは
30~40代でマイホームを持つよりも20代でマイホームを持つほうが難しくなります。その理由は、20代は収入面で不安があるからです。また、貯金額も少ないので頭金が充分に用意できないことも考えられます。しかし、20代だからマイホームを持てないわけではありません。住宅ローンも組めるので安心してください。
20代でマイホームを購入するメリットとは?
余裕を持って老後資金を貯められるのがメリットです。また、老後に向けて現在の住まいを売却することやバリアフリーにリフォームすることも可能です。
定年までに余裕を持って住宅ローンを完済できる
最長の35年の返済期間を設定しても、ほとんどの人は現役世代のうちに住宅ローンを完済できます。月々の返済額は物件の購入価格にもよりますが、2,000万円程度のローコスト住宅の場合、6万円弱の返済額になります。首都圏の賃貸マンションの賃料よりも安い価格で住宅ローンを組めるので、年齢が若くても安心して住宅を購入できます。また、一般的に20代は収入が少ないですが、30代以降になると収入が増加します。毎月の返済額を変化させなかった場合、生活費にも余裕を持てるようになるでしょう。
団信で家族が安心して生活を送れる
がんに罹ってしまった場合は、住宅ローンの返済が半額になる、重度の障害や死亡した場合は、住宅ローンの返済が免除されるなどがあります。残された家族が安心して現在の住まいで生活を送れるようになっています。
健康なうちに住宅ローンを組める
金融機関から団信に加入することがほぼ義務付けられています。そのため、健康状態に不安があると加入できません。20代であれば病気になるリスクが低いので、団信に加入するときに不安材料がないことがほとんどでしょう。40代以降になると生活習慣病などの疾患率が高まります。健康状態に不安を抱える必要がないのはメリットです。
余裕を持って老後資金を貯められる
住宅ローンの返済は現役世代のうちに完了するので、現役世代のうちから老後資金の準備ができるようになります。仮に20歳から住宅ローンを組んで最長の35年間で返済した場合は55歳で完済することになります。55歳はまだ充分に収入がある時期なので、そのときから老後に向けて資産形成を始められます。老後資金を準備するために、現在生活を送っている物件のリフォームや売却などを検討してもよいでしょう。同級生の多くは住宅ローンの返済に追われているなか、ゆとりのある生活を送れるようになります。
無理なくローンを組むためのコツ
現在の生活を切り詰めて住宅ローンの返済を考えるのは無謀です。そのようなときは、賃貸マンションで生活を送るようにしましょう。借入金額をいくらに設定すればよいのか分からないときは、誰でも無料で相談できる窓口を活用してください。
物件よりも先に予算を決める
自己資金と借入金で予算を決めることになりますが、借入金ありきで考えないようにしましょう。生活を送るためのお金も必要になるので、ほとんどを自己資金で賄うようにします。それでも足りない部分を借入金で補うようにしましょう。先に予算を決めることで、予算の範囲内で買い物できるようになります。セミオーダー住宅、ローコスト住宅、分譲住宅などがおすすめです。
借入金の金額が高くなり過ぎないようにする
借入金の金額が高くなればなるほど、住宅ローンの審査を通過しにくくなります。また、生活に余裕がない頃に金融機関からお金を多めに借りると、返済するのに苦労します。上限いっぱいに設定するのは避けましょう。
返済期間は最長の35年にする
返済期間が短ければ利息の支払いが少なくなりますが、月の返済額が大きくなります。現在の生活を切り詰める必要が出てくるので、そのようなことにならないように注意します。最長の35年の返済期間にすると、利息の支払いは多くなりますが、無理のない金額を返済することになるので現実的です。
毎月の返済額を一定にする
公務員などの安定した職業であれば、年2回のボーナスで多めに支払うことは可能ですが、そのほかの職業であれば無理しないようにしましょう。ボーナスは貯金や子どもの養育費などに充てるようにします。
ローン審査は30~40代より不利なので注意!
20代は収入面で不安が大きいので、30~40代よりも審査が不利になることが考えられます。しかし、20代は少数派ですが不可能ではありません。
返済計画を慎重に考えよう
30~40代よりも収入面で不安があるので、金融機関に返済能力があるかどうか審査されます。ただし、20代だから審査に通過できないわけではありません。現実的な返済計画を立てることで、住宅ローンを利用できるようになります。返済計画の立て方は、ファイナンシャルプランナーなどのお金の専門家に相談するとよいでしょう。
まとめ
住宅ローンの組み方や借入金額の決め方で分からないことがある人は、窓口で相談してみましょう。20代の人だけではなく、初めて住宅を購入する人は漠然とした不安を抱えています。また、窓口で相談するだけではなく、住宅を購入すると決めたときから貯金するようにしましょう。頭金を用意できるように準備を進めてください。